活動報告 活動報告

活動報告

  • 2012.04.03
  • 関の考え方
  • 地震大国日本 自らの意識を高めて

  • 東日本大震災の傷もまだまだ癒えていない今日現在、政府より、東海・東南海・南海大震災の震度と津波の予想が発表された。

    特に津波に対しては、今までの予想を大きく覆す20m超の地域が太平洋側に連続している。大変なことだ。

    この予想を聞いて、大げさだと思ってはならない。

    この予想は、3つの大地震が連鎖をして起こった場合を想定して算出されているから、そこまでは、と思うかもしれないが、転ばぬ先の杖である。

    そこで、非常に大切なことは、政府や地方自治体の震災・津波対策を積極果敢にしかもスピードアップをして取り組まねばならないことだ。

    が、更に重要なことは、自らの命は自らで守る、との一人一人の認識である。
    意識の高い人は、日頃の地域の防災訓練などに積極的に参加されている。自助、共助、公助の順位を当然のことと認識をされ、対応をされている。

    残念ながら行政は完ぺきではない。行政を完ぺきにするには、当然のことながら非常に高いコストが要求される。

    消費税を5%上げる現在の国会議論でも大いに混乱が生じるほど、景気は冷え込み、生活に余裕がない中、大幅な防災対策への予算措置は難問だ。

    他の予算を削ってでも防災の予算を捻出をすることになると思うが、それにも限界がある。我々の税金で、防災対策は取らざるを得ないのだから。

    そこで、自助、共助が大切になる。

    震災発生時の瞬時の冷静な判断と行動。近所の人への声掛け、手助け。
    避難時の目標高層物件の事前確認。そして避難時携帯物の準備。

    焦ってはいけない。

    私は大学生時代に下宿の横の家が火事になり、夜中、炎が私の下宿の建屋に降りかかるほどの事態を経験した。

    夜中で人が気付くのが遅く、窓明かりの炎と異様な雰囲気に目を覚ました。
    「火事だ~!」 

    窓を開けて確認しようとする時、自分の手と足がガタガタ震えたのを覚えている。落ち着こうとしても震えは止まらない。

    「火事家の横の家のおばあちゃんが、部屋に残されてるぞ!」

    その声に、未だ炎の廻っていない家に居るおばあちゃんを、同窓の谷澤君と二人で助け出した。おばあちゃんは、腰を抜かしていた。

    未だ消防車は到着していない。

    大震災の時はこのような程度では済まない。家は倒壊し、津波が押し寄せ、火も廻り、阿鼻叫喚の生き地獄となる。

    そのようなときに、本当に冷静でいられるだろうか。火事でさえ、手も足もガタガタと震えるのに。

    如何に、日頃の意識と訓練が大切かである。

    今回の政府予報では、地震発生時から2~3分で1mの津波は第一波として到着するそうだ。

    このような回避できない事態に、否が応でも対応して生抜かねばならない。
    自らの全知全能で対応をするしかないのである。

    何度も言うが、行政を100%頼ることは物理的に無理なのである。

    日頃の自らの意識を高めることが何より重要なのだ。自らの命を守るために。

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